学科紹介

柔道整復師とは

骨折や脱臼、捻挫、打撲などのケガを、手術をしない「非観血的療法」という独特の手技によって施術を行う国家資格です。接骨院の先生が持つ資格です。整復や固定、手技療法、物理療法などで、薬を使わずに患者さんの自然治癒力を最大限に活かして回復へ導きます。

卒業後は

接骨院・整骨院だけでなく、整形外科病院や介護施設への就職もできます。また、柔道整復師の資格を持ったスポーツトレーナーも数多く、医療・スポーツ・介護の分野で活躍できます。スポーツトレーナー志望の学生はトレーナー活動をしている接骨院に就職し、技術と経験を積み上げていきます。

国家試験への道のり

  • 1年次

    基礎的な知識・技術を固める

    • 英語・生物などの基礎学習や解剖学・生理学・病理学などの医学的知識の習得
    • 柔道整復術の基礎的知識と技術の習得
    • 臨床実習で物理療法・手技療法・患者さんへの接遇を学ぶ
  • 2年次

    1年次で固めた基礎の上に、発展した内容を重ねる

    • 解剖学・生理学に加え、運動学や整形外科学などの医学的な勉強
    • 臨床技術等の柔道整復学の発展
    • 介護施設での臨床実習で機能訓練を学ぶ
  • 3年次

    国家試験合格のための知識・臨床現場で役立つ技術を身につける

    • 外科学やリハビリ医学などの医学的知識の習得
    • 法律の知識、超音波画像診断などの臨床的技術の習得
    • 外部接骨院での臨床実習
  • 受験

    国家試験を受験

    • 全員合格を目指し、教職員が一丸となってバックアップします。
  • 就職
    開業

    柔道整復師としてのキャリアをスタート

    • 医療・スポーツ・介護の現場で活躍
    • 3年の実務経験と研修を経て、独立開業

学部の特徴

昼間部の特徴

学年の垣根を越えた交流

上級生が下級生に勉強を教える「縦割り勉強会」や、全学年の前で実技の成果を披露する「包帯巻きコンテスト」など、学年を垣根を越えた交流を盛んに行っています。

放課後は勉強やアルバイトなど、充実のキャンパスライフ

昼間部の授業は14時30分まで。それ以降は自由な時間です。放課後に校内で勉強や実技の練習をしたり、アルバイトをしたりと過ごし方は様々。たまにはクラスメイトと遊びに行き、リフレッシュするのもいいかも。生活にメリハリをつけ、集中して学業に励んでいます。

学ぶ内容

養成施設では柔道整復に関する専門科目や実技を学ぶことはもとより、解剖学や生理学など柔道整復師に必要な基礎医学についても学びます。また、柔道の実技を通して、古来からの柔道精神を体感し、柔道整復師に必要な感性を養います。

  • 1.基礎分野で学ぶこと

    基礎分野では、医療従事者としてふさわしい人間性を養います。「科学的にものごとを考える基礎をつくること」「人を思いやる心を養うこと」を大きな目標としています。現代医療が問われている生命倫理や人権とその尊厳について考え、社会人としての一般教養を学びます。

  • 2.専門基礎分野で学ぶこと

    西洋医学の基礎知識である「人体の構造と機能」を学びます。基本的な疾病や外傷・傷害についての予防や治療についての知識を学ぶことで、その場に臨んだときの症状を観察する力や判断する力を養っていきます。さらに、基礎となる「柔術」の授業もこの分野で学び、心身の修行をめざします。

  • 3.専門分野で学ぶこと

    柔道整復学の理論から実技の習得、臨床現場での施術を学びます。これまでの知識を基に臨床現場での施術から予防にいたるまで、一連の治療の実際の流れを理解するために臨床実習や実技を履修していきます。また、従来の分野から多様化する柔道整復に対する社会のニーズに対応出来る能力や技術も学んでいきます。

柔道整復科 教育課程表 科目単位(履修時間)

国民の信頼と期待に応える質の高い柔道整復師を養成するため、柔道整復師の学校養成施設の指定基準等の見直しなど、柔道整復師学校養成施設のカリキュラム等の検討が行われ、平成30年(2018年)4月入学生から総単位数及び履修時間数が引き上げられました。これまでは総単位数85単位以上だったものが、今後は総単位数99単位、最低履修時間数 2,750時間以上となりました。
仙台接骨医療専門学校ではこれまで総単位数91単位、総履修時間数2,535時間で授業を行ってきましたが、平成30年からは総単位数102単位、総履修時間数2,760時間となっております。

  法定単位 卒業単位 授業科目
基礎科目 14 14 心理学、社会学、生物学、英語
専門基礎科目 37 39

解剖学Ⅰ〜Ⅲ、生理学Ⅰ〜Ⅲ、運動学、高齢者の生理学特徴・変化、競技者の生理学特徴・変化、病理学、衛生学、一般臨床医学Ⅰ・Ⅱ、外科学概論、整形外科学、リハビリテーション医学、柔道整復術の適応、関係法規、公衆衛生学、職業倫理、社会保障制度、柔道実技Ⅰ〜Ⅲ

専門科目 10 10 基礎柔整ⅠA〜ⅠC、基礎柔整Ⅱ、基礎柔整Ⅲ、外傷の保存療法
17 18

臨床柔整ⅠA〜ⅠC、臨床柔整ⅡA〜ⅡC、臨床柔整ⅢA〜ⅢC、物理療法機器等の取扱
柔道整復術適応の臨床的判定

17 17

柔整実技ⅠA〜ⅠC、柔整実技ⅡA〜ⅡC、柔整実技ⅢA〜ⅢB
高齢者の外傷予防、競技者の外傷予防

4 4 臨床実習(付属接骨院、介護施設、外部接骨院)
単位合計 99 102 総履修時間2,760時間